購入・売却
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「両手仲介とは?」売主と買主を繋ぐ不動産取引の仕組み

118用語解説

両手仲介とは、一つの不動産会社が売主と買主の双方から仲介手数料を受け取る取引形態です。

両手仲介とは

両手仲介とは、不動産取引において、売主様と買主様の双方を一つの不動産会社が仲介し、それぞれから仲介手数料を受け取る取引形態を指します。一般的には、売主様から物件の売却依頼を受け、その物件を自社で見つけた買主様に紹介するケースがこれに該当します。この形態は、売主様と買主様の間で、一つの不動産会社が橋渡し役となることで、取引がスムーズに進むことが多いのが特徴です。

なぜ重要なのか

両手仲介は、不動産会社にとって売主様と買主様の双方から仲介手数料を得られるため、収益性が高い取引形態です。そのため、不動産会社は両手仲介を目指して営業活動を行うことが多く、これが市場の取引動向に影響を与えることがあります。消費者にとっては、一つの不動産会社が取引全体を把握しているため、情報伝達が円滑になり、手続きの効率化が期待できる一方で、利益相反のリスクも考慮する必要があります。この取引形態を理解することは、不動産取引における不動産会社の動きや、自身の立場での交渉に役立ちます。

具体的な場面

例えば、あなたが戸建て住宅の購入を検討しており、ある不動産会社のウェブサイトで魅力的な物件を見つけたとします。その物件の売却を依頼されているのも、同じ不動産会社だった場合、それが両手仲介の典型的な場面です。この場合、不動産会社は売主様に対しては「高く売りたい」という意向を、買主様に対しては「安く買いたい」という意向をそれぞれ把握し、双方の間に立って交渉を進めます。また、投資用物件の売買においても、一つの不動産会社が売主のオーナー様と買主の投資家様の双方を仲介するケースも多く見られます。このように、居住用不動産から投資用不動産まで、幅広い取引で両手仲介は行われています。

覚えておくポイント

1. 取引の効率性: 一つの不動産会社が売主様と買主様の双方とやり取りするため、情報伝達がスムーズで、取引が効率的に進む可能性があります。 2. 仲介手数料の仕組み: 不動産会社は売主様、買主様の双方からそれぞれ仲介手数料を受け取ります。この手数料は宅地建物取引業法で上限が定められています。 3. 利益相反のリスク: 不動産会社は売主様と買主様の双方の利益を最大化する義務がありますが、両者の利益は相反することがあります。そのため、不動産会社がどちらか一方に偏った情報提供や交渉を行う可能性もゼロではありません。 4. 情報公開の透明性: 両手仲介の物件は、不動産会社が自社で抱え込むことで、他の不動産会社に情報が公開されにくい「囲い込み」が発生するリスクがあります。これにより、売主様にとってはより良い買主様を見つける機会が失われたり、買主様にとっては他の選択肢を知る機会が失われたりすることがあります。 5. 自身の立場での交渉: 買主様としては、物件価格の交渉において、不動産会社が売主様の利益も考慮していることを理解し、自身の希望を明確に伝えることが重要です。売主様としては、物件が市場に広く公開されているかを確認し、適正な価格での売却を目指すことが大切です。