購入・売却
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「鍵の引き渡しとは?」不動産取引の最終ステップを解説

191用語解説

鍵の引き渡しとは、不動産の売買や賃貸借契約において、物件の所有権や使用権が移転する最終段階で行われる、物理的な鍵の授受のことです。

鍵の引き渡しとは

鍵の引き渡しとは、不動産売買契約賃貸借契約が完了し、代金の決済初期費用の支払いが済んだ後、買主や借主が実際に物件を使用できるようになるために、売主や貸主から物理的な鍵を受け取る手続きを指します。この手続きをもって、物件の所有権や使用権が正式に買主や借主に移転したとみなされます。

なぜ重要なのか

鍵の引き渡しは、単に鍵を受け取る行為以上の重要な意味を持ちます。この手続きが完了することで、買主は物件の所有者として、借主は物件の使用者として、法的にその権利を行使できるようになります。また、売主や貸主にとっては、物件の管理責任が買主や借主に移管される節目となります。鍵の引き渡しが遅れると、入居や事業開始が遅れるなど、買主や借主の生活や計画に大きな影響を与える可能性があります。そのため、売買契約書賃貸借契約書には、鍵の引き渡し日時や場所が明確に記載され、その履行が厳守されることが求められます。

具体的な場面

不動産売買の場合

不動産売買における鍵の引き渡しは、通常、残代金決済と同時に行われます。決済は金融機関の会議室などで行われることが多く、司法書士が立ち会い、売買代金の最終確認、所有権移転登記に必要な書類の確認、そして鍵の引き渡しが行われます。売主は、玄関の鍵だけでなく、窓の鍵、物置の鍵、ポストの鍵、オートロックの鍵など、物件に関するすべての鍵を買主に引き渡します。この際、鍵の本数や種類を双方で確認し、受領書を交わすこともあります。

不動産賃貸の場合

不動産賃貸における鍵の引き渡しは、賃貸借契約の締結と初期費用の支払いが完了した後、入居日に行われるのが一般的です。不動産会社の店舗や物件の現地で、担当者から鍵を受け取ります。この時、物件の設備や使い方に関する説明を受けることもあります。賃貸の場合も、玄関の鍵だけでなく、ポストの鍵、オートロックの鍵など、付帯するすべての鍵が引き渡されます。鍵の紛失に備えて、スペアキーの有無や、紛失時の対応についても確認しておくと良いでしょう。

覚えておくポイント

1. 引き渡し日時と場所の確認:契約書に明記された日時と場所を事前に確認し、遅延がないように準備しましょう。 2. 鍵の種類と本数の確認:引き渡される鍵が、玄関、窓、ポスト、物置、オートロックなど、すべての箇所に対応しているか、また本数が合っているかを確認しましょう。 3. 付帯設備の確認:鍵の引き渡し時に、物件の設備(給湯器、エアコンなど)の動作確認や、使用方法の説明を受ける機会があれば、積極的に確認しましょう。 4. 受領書の確認・保管:鍵の引き渡し時には、受領書にサインを求められることがあります。内容をよく確認し、控えを大切に保管しましょう。 5. 防犯対策の検討:特に中古物件の購入や賃貸の場合、前の居住者が合鍵を持っている可能性もゼロではありません。引き渡し後、速やかに鍵の交換やシリンダーの交換を検討することも防犯上有効です。