建築・リフォーム
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「鉄骨鉄筋コンクリート造とは?」高層建築に用いられる強固な構造

109用語解説

鉄骨と鉄筋コンクリートを組み合わせた構造で、耐震性・耐火性に優れ、高層建築物によく採用されます。

鉄骨鉄筋コンクリート造とは

鉄骨鉄筋コンクリート造(Steel Reinforced Concrete structure、略してSRC造)は、建物の主要な構造部分に、鉄骨と鉄筋コンクリートを組み合わせた建築構造です。鉄骨の周りを鉄筋で補強したコンクリートで覆うことで、それぞれの材料の長所を活かし、非常に高い強度と耐久性を実現しています。

なぜ重要なのか

鉄骨鉄筋コンクリート造が重要とされるのは、その優れた耐震性、耐火性、耐久性によるものです。特に地震の多い日本では、建物の安全性が非常に重視されます。SRC造は、鉄骨の粘り強さ(靭性)と鉄筋コンクリートの圧縮強度・剛性を併せ持つため、大規模な地震に対しても高い抵抗力を発揮します。また、コンクリートが鉄骨を覆うことで、鉄骨が熱にさらされるのを防ぎ、火災時の建物の倒壊リスクを低減します。これらの特性から、高層マンションやオフィスビル、商業施設など、高い安全性が求められる大規模建築物において、SRC造は広く採用されています。

具体的な場面

鉄骨鉄筋コンクリート造は、主に以下のような建築物で採用されています。

* 高層マンションタワーマンション: 地震や強風に対する高い安全性が求められるため、SRC造が選ばれることが多いです。柱や梁を細くできるため、居住空間を広く確保しやすいというメリットもあります。 * 大規模なオフィスビル: 長期間の使用に耐えうる耐久性と、災害時の安全確保が重要視されるため、SRC造が適しています。 * 商業施設や複合施設: 大空間を確保しつつ、多くの人が利用する場所であるため、高い耐震性と耐火性が求められます。 * 病院や学校などの公共施設: 災害時の拠点となる可能性もあり、極めて高い安全基準が求められるため、SRC造が採用されることがあります。

覚えておくポイント

1. 高い耐震性と耐火性: 鉄骨の粘り強さと鉄筋コンクリートの強度を組み合わせることで、地震や火災に非常に強い構造です。特に高層建築物においてその真価を発揮します。 2. コストと工期: RC造(鉄筋コンクリート造)やS造(鉄骨造)と比較して、一般的に建築コストが高く、工期も長くなる傾向があります。これは、使用する材料の種類が多く、施工が複雑になるためです。 3. 柱や梁の断面が比較的細い: 鉄骨の強度を活かせるため、同じ強度を持つRC造と比較して、柱や梁の断面を細くすることが可能です。これにより、室内の有効面積を広く確保できる場合があります。 4. 遮音性・断熱性: コンクリートを使用しているため、RC造と同様に遮音性や断熱性に優れています。外部の騒音が入りにくく、室内の温度も安定しやすい傾向があります。 5. 中古物件の評価: SRC造の建物は、その堅牢性から長期にわたる資産価値が評価されやすい傾向にあります。特に築年数が経過した物件でも、構造体の信頼性が高いと判断されることが多いです。