建築・リフォーム
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トリプルガラスとは?高断熱・高気密住宅で採用される窓ガラスの構造

495用語解説

トリプルガラスは、3枚のガラスと2層の空気層やガス層で構成される高断熱・高気密の窓ガラスです。

トリプルガラスとは

トリプルガラスは、3枚のガラス板と、その間に設けられた2層の中空層(空気層またはアルゴンガスなどの不活性ガス層)で構成される窓ガラスです。この多層構造により、通常の単板ガラスや複層ガラスと比較して、極めて高い断熱性能と遮熱性能を発揮します。

中空層に封入されるガスは、空気よりも熱伝導率が低いアルゴンガスやクリプトンガスが一般的です。これにより、ガラス間の熱の移動が抑制され、室内の温度を一定に保つ効果が高まります。また、ガラス表面にはLow-E膜(低放射膜)がコーティングされることが多く、これにより日射熱の侵入や室内の暖房熱の放出をさらに防ぎます。

なぜ今、話題なの?

トリプルガラスが注目される背景には、住宅の省エネルギー化と快適性の向上へのニーズの高まりがあります。2025年にはすべての新築住宅・建築物に省エネ基準適合義務化される予定であり、断熱性能の高い建材の採用が不可欠です。窓は住宅の中で最も熱の出入りが多い部位であるため、窓の断熱性能を高めることは、住宅全体の省エネルギー性能を向上させる上で極めて重要です。

また、高断熱・高気密住宅は、冬の寒さや夏の暑さを軽減し、冷暖房費の削減に寄与します。結露の発生を抑制する効果もあり、カビの発生を防ぎ、健康的な室内環境を維持するためにも有効です。これらの理由から、特に寒冷地や省エネ意識の高い地域を中心に、トリプルガラスの採用が増加しています。

どこで使われている?

トリプルガラスは、主に以下の用途で採用されています。

* 高断熱・高気密住宅: 新築のZEHネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)や長期優良住宅、高性能住宅で標準的に採用されます。特に、北海道や東北地方などの寒冷地では、その断熱性能が最大限に活かされます。 * リノベーションリフォーム: 既存住宅の断熱性能を向上させる目的で、窓の交換時に導入されることがあります。補助金制度を活用して導入が進む事例も存在します。 * 公共施設・商業施設: 大学の研究施設、病院、図書館など、室内の温度・湿度の安定が求められる施設や、省エネルギーを重視する大規模建築物で採用されます。 * 防音対策: ガラス枚数が増えることで、単板ガラスや複層ガラスと比較して遮音性能も向上するため、幹線道路沿いや鉄道沿いなどの騒音対策としても有効です。

覚えておくポイント

トリプルガラスの導入を検討する際に、以下のポイントを把握しておくことが重要です。

* 断熱性能の高さ: 熱貫流率(U値)が低く、優れた断熱性能を発揮します。これにより冷暖房費の削減に寄与します。 * 結露抑制効果: 室内外の温度差がガラス表面に伝わりにくいため、結露の発生を大幅に抑制します。これはカビの発生防止にも繋がります。 * 重量と厚み: 3枚のガラスを使用するため、通常の窓ガラスよりも重く、厚みも増します。サッシの選定や施工方法に配慮が必要です。 * コスト: 単板ガラスや一般的な複層ガラスと比較して、製品価格や施工費用が高くなる傾向があります。ただし、長期的な冷暖房費の削減効果や快適性の向上を考慮した総合的な判断が求められます。 * 日射取得と日射遮蔽: Low-E膜の種類によって、日射熱を積極的に取り込む「日射取得型」と、日射熱の侵入を抑える「日射遮蔽型」があります。建物の向きや地域の気候に応じて適切なタイプを選択することが重要です。

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