法律・税金
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区画整理とは?都市の基盤を整備する事業

22用語解説

土地の形状や道路・公園などの公共施設を整備し、宅地の利用価値を高める都市開発事業です。

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区画整理とは

区画整理とは、都市計画に基づき、土地の形状や配置、道路、公園、下水道などの公共施設を整備し、宅地の利用価値を高めるための都市開発事業です。地権者から土地の一部を少しずつ提供してもらい(減歩)、その土地を公共施設用地に充て、残りの土地を再配置することで、健全な市街地を形成します。

この事業は、都市計画法に基づく「土地区画整理事業」として実施されます。事業の実施主体は、国、地方公共団体、土地区画整理組合など多岐にわたります。

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なぜ今、話題なの?

区画整理は、無秩序な市街地の拡大を防ぎ、計画的な都市づくりを進める上で重要な役割を担っています。特に、防災性の向上や交通渋滞の緩和、良好な住環境の創出といった観点から、その重要性が再認識されています。

近年では、少子高齢化人口減少が進む中で、既存市街地の再編や活性化、あるいは災害に強いまちづくりへのニーズが高まっています。これにより、老朽化したインフラの更新や未利用地の有効活用を目的とした区画整理事業が注目されています。

また、スマートシティ化や環境負荷の低減を目指す都市開発においても、区画整理は基盤整備の手法として活用されます。これにより、効率的で持続可能な都市空間の実現に寄与します。

どこで使われている?

区画整理事業は、主に以下の場所や状況で実施されています。

* 新市街地の開発:都市の拡大に伴い、新たに住宅地や商業地を形成する際に、道路や公園などのインフラを同時に整備します。 * 既成市街地の再編:道路が狭く入り組んでいる、公園や緑地が少ない、防災上の課題があるといった既存の市街地において、土地の再配置と公共施設の整備を行います。 * 災害復興:地震や津波などの大規模災害で甚大な被害を受けた地域において、安全で住みやすいまちを再建するために実施されます。 * 駅周辺の整備:駅前広場の拡張や駅へのアクセス道路の整備など、交通結節点の機能強化と周辺地域の活性化を目的として行われます。 * 工業団地や流通業務団地の造成:産業活動の効率化を図るため、広大な土地に計画的に道路やインフラを整備し、企業誘致の基盤を築きます。

日本全国の都市部やその周辺地域で、様々な目的のために実施されており、多くの都市の景観や機能に影響を与えています。

覚えておくポイント

* 減歩(げんぶ):地権者は、事業のために所有する土地の一部を公共用地として提供します。この提供された土地の割合を減歩率と呼びます。減歩により土地面積は減少しますが、残った土地(換地)の利用価値が向上するため、資産価値が維持または向上する可能性があります。 * 換地(かんち):事業前の土地(従前地)に代わり、区画整理後の新しい土地が地権者に割り当てられます。この割り当てられた土地を換地と呼びます。換地は、従前地の位置、地積、土質、水利、利用状況、環境などを考慮して公平に定められます。 * 清算金:換地の価格と従前地の価格に差が生じる場合、その差額を金銭で調整します。換地の価格が従前地より高い場合は清算金を支払い、低い場合は清算金を受け取ります。 * 事業期間:土地区画整理事業は、計画から完了まで数年から数十年を要する長期的なプロジェクトです。その間、土地利用に一定の制約が生じる場合があります。 * 地価への影響:区画整理により、道路や公園などのインフラが整備され、土地の形状が整うことで、周辺地域の利便性や住環境が向上し、地価が上昇する可能性があります。しかし、事業期間中の変動や、減歩による一時的な土地面積の減少も考慮する必要があります。

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