不動産用語
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「建物面積の種類とは?」不動産取引で知るべき面積の基準

31用語解説

建物面積には複数の種類があり、それぞれ計算方法や用途が異なります。

建物面積の種類とは

不動産における「建物面積」は、その算定方法や目的によっていくつかの種類に分けられます。一般的に「広さ」を表現する際に使われることが多いですが、どの面積を指しているのかによって、その意味合いや法的な位置づけが大きく異なります。主な種類としては、建築基準法に基づく「延床面積」「建築面積」のほか、建築業界で用いられる「施工床面積」などがあります。

なぜ重要なのか

建物面積の種類を理解することは、不動産の購入、建築、売却、賃貸、さらには固定資産税などの税金計算において非常に重要です。例えば、住宅ローン審査基準建ぺい率容積率といった建築規制の適用、建築費用の算出など、様々な場面でどの面積が基準となるかが異なります。これらの違いを把握していないと、想定外の費用が発生したり、希望する建物を建てられなかったりするリスクがあります。

具体的な場面

不動産広告で「〇〇平米」と表示されている場合、通常は「延床面積」を指すことが多いです。しかし、ガレージやバルコニーの扱いなど、算定基準によって面積が変わるため注意が必要です。また、新築住宅の購入を検討する際、建築請負契約書に記載される「施工床面積」は、延床面積に加えて、ポーチやバルコニー、吹き抜け部分など、建設会社が施工するすべての面積を含むため、延床面積よりも大きくなるのが一般的です。これにより、坪単価の計算に誤解が生じることもあります。さらに、固定資産税の評価額算定では、延床面積が基準となりますが、地下室やロフトの扱いなど、細かな規定が存在します。

覚えておくポイント

* 延床面積(延べ面積):各階の床面積の合計です。建築基準法上の容積率の計算基準となり、不動産広告で最も一般的に使われる面積です。玄関ポーチやバルコニー、吹き抜けなどは原則として含まれません。 * 建築面積(建:建物を真上から見たときの水平投影面積で、建築基準法上の建ぺい率の計算基準となります。軒や庇が突き出している場合は、その先端から1m後退した部分までを含めることがあります。 * 施工床面積:建設会社が工事を行うすべての床面積を指します。延床面積に加えて、ポーチ、バルコニー、吹き抜け、ロフト、地下室の一部なども含まれるため、延床面積よりも大きくなる傾向があります。建築費用の目安として用いられることが多いです。 * 不動産広告の面積表示に注意:広告に記載されている面積がどの種類のものかを必ず確認しましょう。特に、延床面積と施工床面積は混同されやすいので、詳細な内訳を確認することが重要です。 * 専門家への相談:複雑な面積の算定や法的な解釈については、建築士不動産鑑定士などの専門家に相談することをお勧めします。特に、増改築や特殊な構造の建物の場合は、正確な面積把握が不可欠です。