不動産投資
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「定額法vs定率法とは?」減価償却費の計算方法

93用語解説

定額法と定率法は、不動産などの固定資産の減価償却費を計算する際の異なる方法です。

定額法vs定率法とは

定額法と定率法は、不動産などの固定資産の取得費用を、耐用年数に応じて毎年費用として計上する「減価償却」を行う際の計算方法です。定額法は毎年同額の減価償却費を計上するのに対し、定率法は取得当初に多額の減価償却費を計上し、年数が経つにつれてその額が減少していく特徴があります。

なぜ重要なのか

不動産投資において、減価償却費は帳簿上の費用として計上され、所得税や法人税の計算に影響を与えます。減価償却費が多ければ多いほど、課税所得が減少し、結果として納税額を抑えることができます。定額法と定率法のどちらを選択するかによって、減価償却費の計上額が異なり、キャッシュフローや税金対策に大きな影響を与えるため、その違いを理解しておくことは非常に重要です。

具体的な場面

例えば、1億円で購入した賃貸マンション耐用年数20年、残存価額ゼロと仮定)を所有している場合を考えてみましょう。

定額法の場合: 毎年の減価償却費は、1億円 ÷ 20年 = 500万円となります。毎年同額の費用を計上するため、安定した税務計画を立てやすいのが特徴です。

定率法の場合: 償却率(定率法で定められた割合)が仮に0.100であったとします。初年度の減価償却費は1億円 × 0.100 = 1,000万円となります。2年目は、未償却残高(1億円 - 1,000万円 = 9,000万円)に対して償却率をかけるため、9,000万円 × 0.100 = 900万円となります。このように、取得当初に多くの減価償却費を計上できるため、初期の税負担を軽減したい場合に有効です。

ただし、定率法は税法上の要件があり、すべての固定資産に適用できるわけではありません。また、個人の不動産所得においては、原則として定額法が適用されます。

覚えておくポイント

* 減価償却費は税金に影響する重要な費用です。 定額法と定率法の選択は、納税額を左右します。 * 定額法は毎年同額の償却費を計上します。 安定した費用計上を好む場合に適しています。 * 定率法は取得当初に多くの償却費を計上します。 初期段階での節税効果を期待したい場合に有利ですが、個人事業主の不動産所得では原則定額法です。 * 個人の不動産所得では原則として定額法が適用されます。 法人の場合は選択の余地があります。 * 税法上のルールを理解し、専門家と相談することが重要です。 減価償却の計算方法や適用要件は複雑なため、税理士などの専門家に確認することをお勧めします。